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「地域ブランド」プロモーション&販路コーディネート第1弾
私の「地域ブランド」プロモーション&販路コーディネートの第1弾である、
干し芋専門店「あまいも-Amaimo-」をご紹介します。
現在の「あまいも-Amaimo-」は、茨城県ひたちなか市の「ほしいも屋」大須賀農園の大須賀 優さんが干し芋提供の生産農家さんです。
しかし最初の生産農家さんは、同じく茨城県ひたちなか市の大和田農園の大和田 亨さんが最初で、
品種は「玉豊(たまゆたか)」のみからのスタートでした。
また、この大和田さんとの出会いが、長年続く「干し芋シリーズ」スタートの最初の切っ掛けでもあります。
私も幼少時代から、冬の「おやつ」と言えば地域的に「干し芋」「干し柿」「スルメ」と決まっていました。
揃って固い食べ物なので、そのお陰かどうか歯や身体はいまだに丈夫です・・・
なかでも「干し芋」は、お歳暮ギフトでは欠かせない定番商品で、私自身も毎年数十キロと親戚や知人へ贈っていました。
そんな折の2003年秋に、営業先のお客様のご紹介で大和田さんと出会います。
大和田さんは、主に茨城県ひたちなか市の特産品である「干し芋」をインターネットで販売したいと以前から考えている。
・・・ということで相談を受けました。
私も「干し芋」は昔から大好きで食べていましたから、全国にPR出来るならば遣り甲斐も大きいだろう!と感じました。
それから、約2年程ヤフオクに出品を行い、どのような反響があるのか?
ヤフオクで購入したお客様の感想を聞き取るなど、その当時の「干し芋」のリサーチを丹念に行って行きました。
大和田さんとも「せっかくだから面白いことやりましょう!」ということで意気投合してましたので、少し視点を変えて傍観することに・・・
そこで気づいた干し芋のイメージが、「ダサい」「田舎臭い」「野暮なパッケージ」「真っ黒な写真で美味しそうに見えない」・・・と、こんな具合です。
茨城県の生産者の方々からすると、こっぴどく怒られそうな言葉ですが、
このイメージを引っくり返せば目立つのでは? と単純に考えました。
今までの“干し芋のイメージ”を刷新したい・・・
それで誕生した当時のパッケージがこれです。↓
あえて「茨城県の特産品 干し芋」とは、その当時は一切入れませんでした。
ネーミングも「干し芋、ほしいも」では、面白くないので作ってしまえ!
ということで、干し芋は甘い・・・甘い芋・・・あまいも・・・
甘いイモだから、「あまいも」は、どう?
OK、それで行きましょう!と、数分で決定。
お洒落にロゴマークも作り「あまいも-Amaimo-」としました。
今では平凡なデザインですが当時としては、かなり斬新だったと思います。↓
「干し芋通販」がスタート!
そして、いよいよ2005年にオンラインショップの開設です。
ここまで企画が進むと、もうコンセプトは固まりました。
「田舎の特産品のイメージ」→「30~40代の女性向けスウィーツ」へ
「ロハス」というキーワードも当時流行していた時期なので、
健康や環境問題に関心の高い子供を持つ30代~40代の女性に買ってもらいたい商品に一致しました。
食べ方も、もちろんそのまま食べるのが最も美味しいですが軽く炙っても、またアツアツで美味しいです。
私は酒は全く飲めないのですが、芋焼酎にピッタリ合うという人も多いです。
よく「カビが生えた!」と勘違いされる干し芋の表面に出る「白い粉」
この白い粉は、干し芋に含まれる糖分が表面に出て来る現象です。
当時は、まだ干し芋を初めて食べる人も多く、「カビではない!」と説明する必要も今より多かったです。
しかし、白い粉が出ると熟成した時期、これが美味しいという人もたくさんいます。
干し芋を細かく刻んで、炊き込みご飯にしても美味しいです。
他にも、バターを塗って焼いたり、プリンに入れたり、ケーキに入れたりと食べ方を色々試してみましたが、
やっぱりそのまま仕上がりたての「干し芋」を食べるのが一番でしたね!
干し芋専門店「あまいも-Amaimo-」は、2005年~2006年のシーズンから本格的に発売をスタートします。
詳しい内容は控えさせて頂きますが、全国のお客様にご好評を頂き、天候不順や注文殺到時の対応など、
お客様にご迷惑をお掛けする場面が発生することはありましたが、通販サイトとしては順調に成長して来ました。
地域ブランドの販売プロモーションやネット通販のお客様対応などなど、数多くのデータやノウハウを得られたことも、
私にとっては非常に貴重な収穫です。
ここで得られたデータや経験を、次に続く「地域の農産品」通販や様々な通販サイト構築にフィードバックしております。